勉強方法

【北海道民の視点から】『中学受験を考えたときに読む本』(新装改訂版)

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教育、中学受験といえば、この方々

おおた としまささんや安浪 京子さん、そして、『10年後の世界を生き抜く最先端の教育』(茂木健一郎氏との共著)など、教育や科学関連の著書で有名な、竹内 薫先生など、有名な方が多数登場!

中学受験の時もそれ以降も、非常に頼りにしている皆さんの意見をまとめた一冊『中学受験を考えたときに読む本』(二見書房)。新装改訂版として昨年(2022年)11月に刊行されたこちらの本、読み応えがありました😊

多くの視点を提供

編者は、矢萩 邦彦さん。あとがきに、「共感できることも、違和感を覚えることもあったと思います。」(332ページ)とあるとおり、個人的には、うんうん!と読みやすいパート(計6名の専門家へのインタビューを中心に構成)と、う〜ん。。とやや頭に入ってきにくいパートがありました。

「なるほど!」と納得したのが、インタビュアー(矢萩 邦彦さん)に対する、次のような回答。

    1. (中学受験のメリットについて聞かれて)親にとっても物理的、金銭的、心理的に負担がある取り組みだからこそ、親としても成長でき、子どもの日々の成長に関わる実感と観察眼が養われることも、大きなメリットです。【小川 大介さん(上記掲載書 94ページ)】
    2. (「創造の器」ということについて聞かれて)立派に成長した子どもがいて、「どうやったらあんな子に育つんですか」と聞くと親御さんが「褒めて育てただけですよ」みたいな話をすることがありますよね。(中略)でも本当に「褒めて育てただけ」ということが多くて、あまり細かいことを言っていないんです。【宝槻 泰伸さん(上記掲載書 138ページ)】
    3. (学校選びについて聞かれて)偏差値はあくまでも入試の難易度でしかなくて、当然ながら学校の価値を決めたり、表現しているものではない。(中略)僕は逆に、どういう学校を選ぶかに自分たちの価値観が現れるだけ(以下略) 【おおた としまささん(上記掲載書 289ページ)】

    「噛めば噛むほど」ではないですが、味のある回答、勉強になります(感謝🙏)。逆に、やや価値観が自分と違うかも?と思った部分も少なくないのが本書。ただ、多面的な視点を通して、「自分軸」というものを、親としてもしっかり持とう!と読んで思いました。

    なお、「はじめに」で矢萩 邦彦さんがおっしゃるとおり、中学受験は人によるというのが、結論であって、同時に問題提起のようにも思えました。北海道という土地柄、「中学受験」という言葉は認知度が(首都圏に比べると、たぶん)低い、というのは肌感覚でひしひしと感じており、「高校で受験するのに、なんで中学入学時点で受験(受検)する必要があるの?」という問いは、結構な確率で聞かれることが多いです(個人的経験談💦)。なので、「一つの選択肢としての中学受験」というのは、受けるか受けないかは別として、もっと周知されてもよいのでは(@北海道)というのも、ちょっとした読後の感想でした。

    本日もご覧いただき、ありがとうございました。

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