つぶやき

【中国語学習】HSK/中国語検定 比較

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HSKとは?

高校から中国語を学ぶことができるところが増えているようです。語学学習の目標として、検定取得を掲げるところも少なくないと思いますので、主な中国語関連の資格として、HSKと中国語検定の2つを紹介します。

HSK(漢語水平考試)

日本の公式ホームページによると、HSKとは、「中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である『孔子学院总部/国家汉办』が主催し、中国政府が認定する資格」を指すとのことです(HSK日本事務局ウェブサイト)。

中国政府公認ということで、日本を含む中国国内外で実施されており、中国語の運用能力を測る上で最も世界的に共通した基準と言えるでしょう。1級(初級)〜6級(上級)に区分され、日本での受験者も10年でおよそ7倍と急増しているようです(上記ウェブサイト2008年-2018年の対比)。

留学を考えている方はもちろん、中国語を将来活かしたいと思っている方にも受験をオススメします。中国語が将来活きてくるかどうかは、単に中国語の運用能力だけではなく、その他の専門知識を含めた総合的評価(例えば海外赴任などのケース)に依ることと思いますが、中国語能力を提示する上では、取引相手(中華圏)あるいは勤務先(海外)の人々が即座に理解できる「世界共通のものさし」を使うのがベストなのではないでしょうか。

ちなみに、この試験、中国では毎月の受験が可能です(HSK中国事務局2020の試験日程より)。そして、同サイトには「模擬試験」も用意されておりますので、そちらで自分に適したレベルを測るのもよいかもしれません。

中国語検定(中国語検定試験)

次に中国語検定、正確には中国語検定試験の紹介です。こちらは日本の団体(一般財団法人 日本中国語検定協会)が実施する語学試験で、準4級(初級)〜1級(上級)まで用意されております。

HSK2級が準4級に、HSK6級が準1級にそれぞれ対応しているとのことですが(同協会ウェブサイトより)、高校や大学で中国語を1〜2年学習した方が準4級ないしは4級を受け、より長い期間あるいはより集中的に学習した方が3級を受ける程度が丁度よいのではないでしょうか。

こちらの試験は、中国語学習の進み具合を確認し、主に日本国内においてその運用能力を示すための試験と個人的には理解しております。なので、英検や秘書検定などと同様にこちらの資格も履歴書に記入しようと思っている高校生、大学生にオススメします。

まとめ

留学や海外赴任、あるいは海外資本の企業に勤めようと思っている方はHSKを受験、そうではなく国内企業に就職を考えている方は中国語検定試験を受験するというのが、最も現実的ではないでしょうか。

余談ですが、中国政府公認の試験(HSK)でさえ測ることができない中国語の運用能力(=中国語検定試験1級)というのは、よく考えてみるとおかしい気がします。協会ホームページではこれら試験の違いとして、HSKでは「翻訳能力が問われて」いないことを挙げますが(同協会ウェブサイト『中検』と『HSK』との違いより)、かえって、中国語学習者のやる気を削いでいるように感じます。その分、下の級が難しくなる訳ですから。

対して、HSKでは、より低年齢の学習者をターゲットとした試験開始を謳っております(『小中学生向けの中国語試験『YCT』」)。一方が門戸を狭め、他方は門戸を広げる。そう思うのは私だけでしょうか。

今はスマホを使えば、中国語に直に触れられる時代です。Wechatで中国の友達とも音声・画像付きで交流できます。アプリを使えば中国語能力も測れます。なので、ほぼ無料なのです(笑)。学習も交流も。”アフター(After)スマホ”の時代に、検定料が有料であることの意味合いはそれ以前と比べると変わってきている気もするのですが、こういった感想はまさに「蛇足」ですね。失礼しました。

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