取り上げる本の内容
今回は、本田健さん(ラクマに出品中)と、小林生観さんについて、本の感想とオススメの点についてお話します。共通点としては、目の前のことを大切にする、心の声に素直に耳を傾ける、感謝やありがとう、という言葉の力を信頼するといったところでしょうか。
本田健『40代でしておきたい17のこと』
「○○代にしておきたい17のこと」シリーズ、ちょうど手元にあったので、出品中の3冊とは別の本ですが、こちらの本のオススメポイントについて紹介したいと思います。タイトルのとおり、無味乾燥な言い方をすると「To-Doリスト@○○代」となります。
なので、To-Doが箇条書きのように表現されており、10年間(○○代)において機械的にこなしていくことを推奨する本とも理解できなくはありません。月並みな言い方をすると、その10年を有意義に過ごすため、健康に気を付け、蓄財をし、家族や友人といった人間関係を大切にするというように無難な言葉で彩られた自己啓発本と捉える方もいらっしゃるかと思います。
ただ、それではこのシリーズが売れている理由の説明としては弱いと思います。月並みなTo-Doでは、シリーズ化すら難しかったのではないでしょうか?では、単なるTo-Doと何が違うかと言うと、抽象的には「見えない世界」を踏まえたTo-Do、具体的には過去→現在→将来という流れの中で、自分の心の声を羅針盤に、進むべき路を照らしてくれるようなTo-Doと言えるのではないでしょうか?
より具体的な説明のため、『40代でしておきたい17のこと』から5つ引用します(括弧の中は本の章立てに対応)。
- できること、できないことを見分ける(第1章)
- 先立つ後悔をいましておく(第4章)
- 健康と時間を資産だと考える(第5章)
- お金とどうつき合うかを決める(第6章)
- 手が届く夢をかなえる(第14章)
これらの内容をまとめると、大事なことにフォーカスする(第1章)→「大事」なのは心がワクワクするかどうかで見極める(第4章)→大事なことを進める上で、健康と時間が「負債」とならないように注意する(第5章)→同時にお金も「負債」ではなく、「友人」として協力してくれる方法を学ぶ(第6章)→そしてまずは実現までのハードが低そうな所からチャレンジしてみる(第14章)、という将来に繋がる具体的な道筋が見えてくるように私には思えました。
単に、頑張れ!今を大切に!といったメッセージ、あるいは「老後2,000万円問題」に対応するために蓄財・節約が必要と言われるよりも、このように自分自身を見つめ直し、できることから、そしてワクワクすることから始めてみよう、というメッセージの方がポジティブな気持ちになる気がします。
小林正観『ありがとうの神様』
次に小林生観さんです。こちらの方も本田さん同様、根強いファンが多いと思います。ただ私は、お二人とも詳しくはないので、「本の内容に共感できるとことはあるものの、ファンあるいはアンチと言えるほどお二人の本を読み込めていない」と、少し離れた立場から、一読者として感想を述べたいと思います。
おそらくですが、本田さんも含め、ファンとそれ以外で別れる理由として、ややスピリチュアル的な要素が本の内容に含まれているからではないでしょうか?『ありがとうの神様』では、よりスピリチュアルな側面として、「ありがとう」には神様が宿り、「ありがとう」を何万回も(心を込めて)言うと幸せになれる、といったような内容もあります。
半信半疑ですよね(苦笑)。私も今でもそうです。また本では、「掃除」「笑い」「感謝」の「そわか」も大切ともあります。こちらも正直なところ半信半疑です。
ただ、この「ありがとう」を繰り返すことや、「そわか」の部分について、内容はもちろん完全に一緒ではないですが、結構多くの著名人などが記事や著書などで類似のアドバイスをしていることに気がつきました。
なので、少し試してみました。「掃除」についてはトイレを綺麗にするとお金の流れがよくなる、といったような記載がありましたのでコツコツ続けました。何と言うか、ある程度の因果関係はあるように思えました(笑)。「ありがとう」をたくさん言うことも、そもそもその効用云々というより、嫌なことや困ったことを頭に浮かべているより、ずっと「健康的」なので、こちらも気分がよいというか清々しい気持ちになれましたし、頭に「マイナス系のワード」が浮かんだ時には「ありがとう」で打ち消すという精神衛生的に効果がある(?)ようにも思えました。
なお、小林生観さんが勧める将来の進むべき路は、人から頼まれたことをコツコツと、笑顔でこなしているうちに拓けてくるといった記載があり、本田さんのワクワク感とは別で、他人目線で物事を判断するようにも思えましたが、たしかにワクワク感というのは心の奥にあって、意外と他人の方がそれに気が付けることもあるのかも?とお二人の共通点のようなものを見出せた気持ちになりました。
本日も読んでいただき、ありがとうございました(感謝)。