一度は行きたい、文学館@長崎
人の心を捉えるのが本当にうまい、遠藤周作。
『沈黙』がやや重いテーマを扱っているので、手に取るのを躊躇する人も多いかもしれませんが、一度は目を通して頂きたい作家です。
北海道からは遠いですが、長崎にある文学館は、一度はぜひ行きたい場所です。
施設案内|遠藤周作文学館 | 長崎県長崎市東出津町
長崎市遠藤周作文学館。施設、展示物、過去の企画展や特別企画、遠藤周作と長崎の関わりをご紹介します。
オススメ!
ちょうど企画展を実施しているようですが、「人生に無駄なことはひとつもない」というコンセプトは浅いようで深く、そして実践しようとすると簡単なようで難しい、まさにマジックワード。
それは作品を通しても伝わってきますし、どの作品を読んでも、哀しさや空しさが通底にあり、そこから人生訓のようなものも学べる、まさに天才!
ただ、狐狸庵先生として喜劇的な面を持ち合わせていたり、小説家はあくまで「小」説を書くもので、「大」説を書くものではないとおっしゃっていたこともあり(たしか)、天才という陳腐な言葉で表現されるのを嫌ったかもしれません(ごめんなさい。。)
それでも、やはり読むべき作家というのは変わらなく、特に新型コロナウィルスの影響で、心身ともにくたびれるこの状況においては、遠藤周作の作品は、これまで以上に価値を持つのではないでしょうか?
なぜなら、カトリック作家という面も持ち、救済というのも作品理解の1つのキーワードのように思えるからです。
結論
作品を手にとって、登場人物の哀しみや楽しさのようなものに共感することで、狐狸庵先生の優しい眼差しを、ふとどこかから感じることができます(たぶん)。
長くなってしまいましたが、ちょっと薄めの作品(?)から、読み始めてみることをオススメします。少なくとも、昨今のテレビや雑誌から流れてくる情報に疲れた方にとっては、癒しの効果が期待されると思いますので。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。